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あの青い作業着を脱ぎ捨てて。

アニメ・漫画・小説・ゲーム等のフィクション作品の感想をゆるく綴ります。

【感想】『CITY』あらゐけいいち

CITY(1) (モーニング KC)

CITY(1) (モーニング KC)

『日常』でおなじみのあらゐけいいちの最新作。『日常』は、日常という名の非日常的ハイテンションシュールギャグを繰り出してきたが、今回はタイトル通り、ちゃんと「街っぽさ」が前面に押し出されている。主人公の一文無し女子大生・南雲が街を駆け巡って何やかんやする、という形式であり、そこで描かれている街の雰囲気とかをひっくるめて、どことなく『それ町』臭を感じる。

このCITYの日常は、彼女が繋ぐ。

という帯文の通り。

とはいえ、基本的には『日常』に近いシュールなギャグ・ハイテンションなリアクションがメインである(ので、詳細な説明をしたところでアレ)。『日常』よりは若干抑え目だけれども。その抑えた分を、「街感」の描写にあてている。駆け回って街を紹介したり、家賃滞納やらなんやらで生活を感じさせたり。

そして相変わらず絵が素晴らしい。表紙の色使い・謎の小物・ミニチュアのような質感の建物・可愛い女の子。どれをとってもすごく好み。

変なところで(ほめ言葉)安定してぶれないギャグと、可愛い女の子、それに加えて箱庭的「街感」が備わっている。こういう特定の場所で色んな登場人物が出てきて云々するタイプの漫画(というか物語)は、終わるときが本当に寂しい。既に『CITY』の街で暮らす人々に情が移っているので、出来る限りなが~く続いて欲しいと思う。