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あの青い作業着を脱ぎ捨てて。

アニメ・漫画・小説・ゲーム等のフィクション作品の感想をゆるく綴ります。

【雑記】今週のこと(3/12〜3/18)

久々に心に余裕ができた1週間でした。

日曜日。免許更新で東陽町まで出向く。免許更新ほど、行列や教室における気持ちの向き先が分散した催しってないと思う。一応免許更新っていう共通の目的があるけど、免許更新の列に並んでいる時に「免許更新楽しみ!」っていう人間なんていないだろう。みな、免許更新後の予定しか頭にない。
講習の冒頭で、内容の説明がある。いつも通りいつも通り、と聞き流していたが「最後にさだまさしの『償い』をみんなで聴いて終わります」という宣言に驚く。前の更新の時はそんなのはなかった。事故数や道交法改正、あの定番の『ビデオ』を観た後、本当にみんなで『償い』を聴いて終わった。相当にシュールな光景だ。せいぜい早生まれで都民、であることしか共通点を見出せない大人たちが狭い教室で『償い』を聴く。さだまさしの徐々に高ぶる歌声と、教室内の独特な空気と、窓から入り込む近所の野球部の掛け声が混ざり合って、笑い事ではないことを承知の上で笑いを堪えるのに必死だった。出来上がった免許は、前の時より顔の犯罪者感指数が向上していた。
売野機子『クリスマスプレゼントなんていらない』を読む。

この表紙のジト目、最高か。やっぱり売野さんは短篇で光る。相変わらず絶妙にポエミーな言葉で、社会とか人とか自分の気持ちとかへの違和感の表明が素晴らしい。
録画していた又吉のドキュメンタリーを今更観る。NHK古井由吉の好々爺感。「スランプの時はすんなり書けちゃうんじゃないかな」という言葉の含蓄が凄い。

月曜日。担当システム本番化により、1日仕事。貴重な隙間時間である通勤時間と昼休みに、穂村弘のエッセイ『世界音痴』を読む。

世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)

世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)

短歌はあまりわからないけど、穂村弘のエッセイは面白い。というか、若干ひねくれていて、そのひねくれに基づいた観察眼と豊富な語彙力を兼備している人のエッセイは大抵面白いと感じる(ようになってきた)。今まであまりエッセイを読んでこなかったのだが、今後は漫画も含めて積極的に読んでいこうと思う。ので、山本さほ岡崎に捧ぐ』を購入。めっちゃ面白い。小学生時分の懐かしガジェット・複雑な家庭環境を無視する奔放さ、中学生時分のアホさと思春期の入り混じる心持ち、高校生時分の焦燥感。色んなものが思い出される。

火曜日。月曜日とほぼ一緒。仕事がひと段落して、翌日からは早く帰れるけれども、大した解放感はやってこない。帰宅してWBCキューバ戦を(終盤だけ)観る。山田復活、隙あらば牧田。

水曜日。引き続き穂村弘『世界音痴』を読む通勤時間。「ひとりっこ」が心に刺さる。

「はじめまして」を云った直後の相手に見破られるほど、私のひとりっこ臭は強かったのだろう。

分かる。私もほぼ初対面の人間から「ひとりっこ」「B型」であることを平然と断言される(そしてその通りである)。
加えて長嶋有『問いのない答え』を読み始める。

問いのない答え (文春文庫)

問いのない答え (文春文庫)

長嶋有のディティールに対する想像力というか、「誰にでも擬態できる感」は本当にすごい。
資料整備をしながら、比較的心穏やかに勤務時間を過ごす。終業チャイム後即退社。漫画を買い込む。山本さほ『無慈悲な8bit』、長野香子『ミアのケーキは甘すぎる』、模造クリスタル『黒き淀みのヘドロさん』他、『ARIA完全版』の新刊、無性に読みたくなったさくらももこコジコジ』、買戻し枠で衿沢世衣子『シンプルノットローファー』。
シンプルノットローファー

シンプルノットローファー

再読の『シンプルノットローファー』が、初読時よりも遥かに良く感じた。陳腐な言葉だが、年をとるにつれてこういう何気ない日常を切り取った作品に嗜好が傾いている。壮大な世界観も緻密な伏線も驚愕のどんでん返しも、心に入ってこなくなってしまった。悲しい気もするけれど。『シンプルノットローファー』は、とある女子高のとあるクラスの、(おそらく)2年間くらいの「どこか」を切り取った群像劇。漫画的なモノローグ(吹出しじゃないアレ)がほぼ(全く?)ないのがすごい。まさに彼女たちの日常を定点観測しただけの作品なのに、こんなにも面白かったとは。衿沢作品の蒐集を誓う。

ルヴァンカップDAZNで観れないのね。速報を追い、レイソルが勝利していることを確認。安堵。その後ハイライトを観る。手塚のミドルすごい。ガンバ戦の小林といい、ゴールを期待されていないボランチが時折見せるスーパーミドルは好物。ボランチは本当に手薄なので手塚の活躍は朗報(ゴールシーン以外分からんけど)。ハイライト上では大津がめっちゃキレていたので、リーグでの重要なオプションになってもらいたい。というかなってくれ。何のための10番だ。

木曜日。労働組合の集会に(初めて)召集される。どうにも真剣に耳を傾けることができない。苦手。出来レース感溢れる投票のために1.5時間ほど拘束されるなんて。
代表の面子を確認。今野が選ばれている。こないだの御前試合ではティウンティウンにされていたので納得。レイソルからは0ですね。東口が怪我していたので中村航輔あるのでは?と思ったがバックアップメンバー。まぁロシア以後に中谷中山とともにバックラインの中軸になって欲しい。酒井(ゴリ)の調子が良いようなので、それを楽しみにしよう。
『黒き淀みのヘドロさん』を読む。相変わらずキュートな絵柄をしながら思索的で寂寥感溢れる作品だ。「人助け」って難しいね。

金曜日。仕事を終えて寝る。何も無かった。感受性も死んでた。そんな一日。強いて挙げるならポメラ200がめっちゃ欲しいという欲が生じた。

土曜日。散髪を済ませ、実家(電車で30分)へ帰るべく中央線に乗る。休日昼の中央線下りの雰囲気は結構好き。東の都心へ向かう流れに逆らい西の郊外へ行く同志感というか。目的のバラバラ感というか。99%の人間が職場へ向かう平日朝の上り電車とは真逆。

仙台戦を観る。試合終了後そこに残るのは虚無感のみ。決めるべきチャンスを決めとかないとこういうことになるんだぞ、という典型の試合。仙台のギリギリのところのシュートブロックも上手かったけど。前線がちぐはぐで、エリア内に侵入してもシュートが打てない。守備陣は90分までは頑張ってたけどラストが。リーグ3連敗、いよいよきつい。

母が未だにポケモンGOにご執心の様子で、お台場まで出向いているらしい。周囲に継続している人がいないのだが、いるところにはいるものだ。ヘルガーを捕まえたと自慢気に話すが、GOにおけるヘルガーの貴重さが分からない。私にとってのヘルガーは、メガを逆手にとってスカーフ道連れで1体無理やり持って行く、哀しき存在だ。

実家に置いてある吉本ばななTSUGUMI』を読む。

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

中学生以来。当時の私は、こんなに儚さと鮮烈な存在感を併せ持つ登場人物がいるのかと、つぐみの存在に心を持ってかれた記憶が蘇る。

来週も頑張るぞ。