あの青い作業着を脱ぎ捨てて。

アニメ・漫画・小説・ゲーム等のフィクション作品の感想をゆるく綴ります。

【雑記】今週のこと(2/5〜2/11)

職場で、色んな事情で人が減って、それでも業務は減らないので、一人当たりの作業が増える。それは仕方ない、せめて出来る限り外へ出ない、内々で済ませられる作業よ回ってこい、という切実な祈りは届かず。3月以降は外出の機会が増えるとのこと。とにかくスーツというのが苦手で、似合わない上に破れ汚れやマナーに気を付けなければならない、迂闊な私とはまるで相性が悪い服なのである。あぁ、終焉を迎えるalways私服の内勤ライフ。これを機に人並み程度に口を開いて顎の筋肉を発達させ、顎関節症チックな痛みから解放されることを目標に掲げよう。

日曜日。掃除炊事洗濯を終わらせ、Liar-softの『フェアリーテイルレクイエム』を始める。自分を御伽噺の主人公だと思い込む「御伽噺症候群《フェアリーテイルシンドローム》」に罹患した少女たちと記憶喪失の少年が、治療施設で何やかんやする話。アリスとかヘンゼルとグレーテルとか。そういう御伽噺をモチーフにした話と幻想的で色彩豊かな絵面、BGMが物凄い合っていて良い。
録画していた『住住』『銀と金』『ポケモンサンムーン』も視聴。『住住』、面白い。この日は二話を見る。二階堂ふみ扮する二階堂ふみバカリズム扮する升野英知が下の名前で呼ぼうと奮闘する話。こう書くと何か甘酸っぱい青春の香りがするけど、勿論そんなことはない。中年なのにこの自意識が様になるバカリズム二階堂ふみの可愛さも十全だし若林役の若林も良い。

月曜日。適当に買ったフレークが糖類0的なやつで、甘くなくて凹む。1週間の出鼻を挫かれる。通勤時間に本谷有希子の『ぬるい毒』を読み始める。

ぬるい毒 (新潮文庫)

ぬるい毒 (新潮文庫)

騙しているのか騙されているのか、本当に好きなのか陥れたいだけなのか。この絶妙な不安感を語り手・由理を通して語っていく。タイトルが良い。壊されきれない、致死量に満たない、けれども確実に心を蝕んでいく向井の悪意。鬼になりきれない由理のぬるさ。その辺を引っくるめて、纏めて「ぬるい毒」。相変わらずのプチ性悪説を感じさせる本谷有希子でした。
『フェアレク』アリスルート完了。ノーマルとバッドの分岐は一つの選択肢で決まる。ノーマルは御伽噺症候群に没入、バッドは脱却を促す選択肢。まだ現実逃避から目覚めるべきではないということか。

火曜日。『カルテット』4話。高橋一生扮する家森編。家森の過去が明かされる。バツイチ子持ちだったことが判明。相変わらず台詞がキレている。個人的なハイライトはこれ。

茶馬子は俺のこと知ってるからねぇ

家森が元妻・茶馬子に会いにいく際、恋人役としてすずめを引き連れていく。すずめは家森に「巻さんじゃダメなんですか」と問う。その返答が上の引用。何だこのさりげない告白。
その他、家森が家族を見送るシーンの涙、別府の甘栗剥き⇨手握り等、名演多し。
そして主題歌『おとなの掟』をダウンロード。改めて歌詞を読む。

白黒つけるには相応しい
滅びの呪文だけれど

言葉の鎧も呪いも一切合財
脱いで剥いでもう一度
僕らが出会えたら

白黒つけるのは恐ろしい

自由を手にした僕らはグレー

縛られるような面倒な過去がある4人が、本音を隠して出会ってから始まるこの恋愛物語に相応しい楽曲。松たか子満島ひかりも良い歌声。

水曜日。通勤時間に『おにぎりスタッバー』を読み始める。

明らかに舞城に影響を受けた感じの文体。人食いとか魔法少女とかそういう非リアルな要素を出しつつ、その辺の要素は余り突き詰めずに、というか「そんなのは青春の一コマの味付けしかない」というノリで青春やる感じは、最果タヒの『渦森今日子は宇宙に期待しない。』っぽい。
渦森今日子は宇宙に期待しない。 (新潮文庫nex)

渦森今日子は宇宙に期待しない。 (新潮文庫nex)

その辺のバランス感覚は今一歩だったけど、物凄く好みなタイプのラノベでした。続編ぽいものが出るようなので楽しみ。

木曜日。仕事が辛かった。岸政彦の『ビニール傘』を読み終える。本業は社会学者である著者らしく、人の等身大で侘びしくやるせない生活をそのまま切り取って小説の形に纏めたような作品。

金曜日。今週の日曜日が闇の出勤なので振休。人生で初めてOB訪問を受ける。自分は一切そういう訪問をしなかったので段取りが分からず困惑。何とか乗り切る。
野田彩子の『潜熱』を購入して読む。

潜熱 1 (ビッグコミックス)

潜熱 1 (ビッグコミックス)

内気な女子大生と中年ヤクザの恋愛話。優しい人々に囲まれて生きてきた瑠璃がヤクザの逆瀬川に惹かれるのは、自分の知らない世界への憧れだろうか(そもそも最初のフックがこれ)。「潜熱」とは物質の相が変わる熱量。瑠璃の、逆瀬川の恋っぽい何かが愛に変わるほどの熱はどの様にして訪れるのか(訪れないのか)、先が楽しみな作品。
『フェアレク』グレーテルルート完了。バッドは救いなし。が、ノーマルの方が恐ろしい。聖書「ヘンゼルとグレーテル」を失ったが、記憶喪失の主人公を巻き込んで「青い鳥」へと逃避先の宿り主を変える。このままずーっと2人で「青い鳥」のお話の中で暮らすのだろう。

土曜日。ちばぎんカップで我らが柏レイソルが勝利を収めた模様。個性が強い鬼畜な前線が噛み合うか、層が薄い後ろの控えがどうなるか。今年はここ次第。今日のフォーメーションを見る限り、不安視されていたゲームメイカータイプのボランチはそもそも置かないのかもしれない。
ポケモンサンムーン』を見る。リーリエ回。ロコンが生まれ、リーリエが親に。どっかのフレンズも良いけど、アニポケも良いものだ。
そしてようやくレートに潜り始める。20戦やって14-6という微妙な戦績。ブルンドラミドロ軸。ドラミドロの適応力Z流星の火力は病みつきになる。トリル下のドラミドロは今結構刺さっている感じがする。めざ炎レヒレの厳選を始めるが挫折。同僚に貸しているサブロムの返却を待ち、マスボでやります。

今週は全然漫画を読めなかった。来週は『それ町』最終巻及びガイドブックが希望。特にガイドブックは、未発表のお話に加えて時系列整理もあるらしい。

あとは『ダンジョン飯』も楽しみ。それと並行して『フェアレク』を進める1週間となることでしょう。